2006年05月27日

聖なるノート,俗なるノート

計算問題を解いていて,9番の問題をノートに写していたはずなのに途中から10番になっちゃう子,いますよね.子どもがやっちゃった,恥ずかしいなという顔をしていたら,「9と3/4番を解かないでね!」と笑顔で言ってあげましょう.ハリー・ポッターネタだと気づいたら頭の回転の良さをほめてあげましょう.スルーされたら悲しいですけど.カイトです.

#ハリー・ポッター,英語が読める方は原書で読むのがお勧めです.文章自体は大して難しくありません.造語が多いですが,その分原書だと翻訳では読み取りきれない豊かなイメージが広がるのがメリットです.


子どものノートの使い方は様々です.ぱっと見て目につく違いはきれいにまとまっているか汚いかでしょう.

ここで,きれいなノートには2種類あります.
A:勉強する手段として(正当な必要性があって)きれいにまとめている場合.絵に描いたようなできる子タイプ.
B:きれいに仕立てることが目的と化している場合.ノートをとるのにやたらに時間がかかる,筆算を残さずにいちいち消すなど.度が過ぎると,間違いを全て消して常に正しい式と答えだけをノートに残しておこうとすることも.

また,汚いノートにも2種類あります.
C:書きたいことがたくさんあるあまり体裁にかまっていられないという場合.少しできる位の男の子に多いです.
D:単に無神経に汚い場合.自分の字の汚さのせいで計算ミスをするタイプ.

今回はDはひとまず置いておいて,残りの3種類についてです.

私が思うに,A,B,CのうちAとCは仲間でBだけが別です.分類基準はその子が几帳面がどうかではありません.そんな性格の問題ではなくて,「その子にとってノートが聖なる(特別な,非日常な)ものか,俗なるものか」です.

ノートを俗なる(日常的な)ものとして見ている子どもはノート自体に対していちいち気を使うことがありません.

これに対して,ノートを聖(特殊,非日常)としてみている子どもは,ノートに対して何となく斜に構えています.ノートをツールとしてみなしきることができず,ノートに何かを書こうというときには,意識しているかは別として何らかの緊張が発生します.今書こうとしていることが正しいことなのか,(見た目)どう書くべきなのかと.それは勉強するにあたっては無意味,いや邪魔な緊張です.

私の中学受験生だった頃はどうだったかというと…
実は小学校以外でノートは使っていませんでした.親が大量に故紙の出る仕事をしていたため,専らその裏紙を使っていました.授業を受けてノートをとることもなく,理社で予習シリーズの内容をまとめるなんてこともありませんでしたし,「自宅学習で中学受験」カテゴリに書いたように毎日大量の問題量をこなしていたので後で見直すわけでもないことをノートに書くのは無駄という意識がありました.裏紙は気軽に捨てられるので間違った解き方をしていることに気づいても消さず,新しい紙を使いたい放題.使った紙をまとめてゴミ箱に捨ててすっきりするのが毎日の学習終了時の儀式みたいなものでした.

中学受験後もその習慣は続き,今でもノートに書くことはほとんどありません.手強い問題を完璧に解いてから使った紙をその場で捨ててしまうことに潔さを感じる癖もそのままです.数年前からは,A4の故紙を1cm分ほどまとめてクリップで留めたものを常に持ち歩くようになりました.自分にとっては大事なメモ書きが挟んであったりもするので,たまにどこかに置き忘れるとショックを受けます.寝るときはペンとともに枕元において寝ます.大好きだからではなく,横になっていて思いついたことをメモするためです.特に目が覚めたときに頭によぎったことは即座に書き留めないとすぐ忘れてしまいます.そうしてたまったバラ紙は捨てられないものならそのままファイリング.

そんな私にとって普段使っている裏紙は俗極まりないものですが,ノートに書く機会があまりにも少ないので逆にノートを聖として見てしまう傾向があります.珍しく消しゴムを使ってみたり,罫線に気を使わなければならないような気が微かにしたり.だから,ノートを不必要にきれいに書こうとする子どもの気持ちはわからなくもありません.しかし,いつもいつもそんな気持ちでノートに向かわされたらたまらない,学習の阻害要因になることは明らかだろうとも思います.

ノートを与えるようになったら,同時にノートに対する正しい姿勢から外れないように注意する必要が出てきます.ノートは全然特別なものではない,勉強のためならいくらでも使って無駄ではないといった当たり前のことを当たり前に行えるように.ノートは書くもの,使うものであって,ノートに書かされ,使われてはならないのです.自宅学習の場合,または通塾していても家庭学習においては(つまりノートという体裁の必要がない場面では)私と同様にノートを使わないという選択もありでしょう.いずれにしても,大事なことは学習するにあたって学習内容以外に気が散るような要因を極力取り除くことです.


おまけ:
裏紙に書き散らすのが好きな私がパソコン上でもそれと同じ感覚で使っている便利フリーソフトをご紹介します.
作者さん曰く"比類なきフリーのスクラップブックソフト"紙copi Lite
常駐させても軽く,ワンタッチで新規文書を作成でき,打ち込むそばから勝手に保存してくれます.特にブロガーさんは必携!だと思います.
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2006年05月14日

自宅学習で中学受験(16) スポ根学習とID学習

何かをマスターしようと思ったら,ごく基本的なことをうんざりするほどひたすら繰り返すのは王道です.中学受験でもそんな泥臭い学習が大事だというのは今までも述べてきました.

しかし,そんなスポ根学習ばかりでは非効率です.スポーツの世界でも既に時代遅れですね.データの冷静な分析に基づいたID野球ならぬID学習があってこそ,スポ根学習の効果を効率的に引き出すことができます.

今回は,ID学習の例を2つご紹介します.


ミクロに(教科内,単元内で)分析する例:
6年になっても分数の四則混合計算に不安の残る子は多いですね.計算を早く正確にこなす力をつけるには毎日練習するしかありません.

しかし,同じ量の練習を積むにしても計算ミスを効率よく減らせた方がいいに決まっています.そのためには,まず子どもが途中過程をきちんと書いて解いたものをチェックしてどこが間違っているのかをピンポイントで調べます.20問も必要ありません.間違いの傾向はすぐにはっきり浮き上がってきます.その傾向と対策を子どもに伝えて自分で注意をするよう促すと,改善が早くなります.

一般的によく見られる間違え方をいくつか挙げておきます.
簡単そうに見えて意外にミス多発ポイントになっているのが帯分数⇔仮分数の変換です.関連事項として,分数の繰り上がりや繰り下がりでのミスが多い子はそもそも10以外の数が繰り上がったり繰り下がったりするということに弱く,60進法である時間の四則計算なども苦手にしている傾向が強いということがあります.

掛け算・割り算での約分での間違いが多い場合はもっと細かくどう間違えているのかも調べてみるとよいでしょう.原因として多いのは,12/60=4/20としたいときに,分子の12を3で割って4とし,60を4で割って15にしてしまうという類のものです.分子が4になったのでそれに気を取られているわけです.3で割るなら頭の中で3!3!と言いながら分子と分母の両方を割る癖をつけさせるといいでしょう.100ます計算でも,3を足す行の場合には3!3!と頭の中で言いながら進めていったりしますね.それと同じ要領です.

マクロに(教科を横断して)分析する例:
私は中学受験生だった頃苦手にしていたことを3つ挙げます.

・社会で山や川,都市などを覚えること.
暗記自体は苦手なわけでは全くなく,歴史や公民は大の得意でした.地理でも固有名詞だけならすぐ憶えるのですが,地図上の位置と一致させることがなかなかできませんでした.
・理科の天体の単元,特に星の動き.
・絵を描くこと.

これらのことからは,私が「平面上の点や線の位置関係を把握することを苦手にしていた」ことがわかります.

こんなことがわかったからといって,そう簡単に根本的な解決を図れるわけではありません.しかし,子どもがどんな類のことを苦手にしているのか,その傾向をつかんでおけば予め苦手になりそうな単元の見当がつきますし,可能ならば何らかの対策を立てておく余裕もできますし,何よりも教える側の心の準備ができます.


スポ根学習では1つ1つのことを地道にコツコツやっていくのに対して,ID学習では細かいことの得意/不得意にこだわるのではなく,子どもの学習状況を総合的かつ客観的に見て判断していきます.冒頭に述べたように,これらはどちらがいいというわけでもなく相補的なものです.

何でもそうですが,鳥の目(ID学習)と蟻の目(スポ根学習)を同時に持ち,がっちり組み合わせると大きな効果が期待できます.
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2006年04月24日

自宅学習で中学受験(15) 親が勉強を教える場合の注意点

STOP! 親の自己満足

自宅学習中心での中学受験では,親子関係が非常に重要です.第三者が仲介に入ってくれるということがほとんどないからです.親が時には第三者的な視点を持ちながら,「心は熱く,頭は冷静に」子どもをリードする必要があります.

しかし,学習管理面(教材選び,到達基準の設定,スケジュール管理など)ではいざ知らず,家庭という閉じた空間で親が子どもに単元の内容を教えたりわからないという問題を解説したりしていると,子どもより先に親の頭が沸騰してしまいがちです.

親の主導権を履き違えてはいけません.親が子どもに勉強を教える際には,親の自己満足になってはいけないということです.今回はこれだけで話は済んでしまいます.

よくありがちなのが,ヒントを与えるつもりがいつのまにか誘導尋問になっているケース.子どもに目先の計算だけさせて解けたことにしても,"枝"を見て森を見ないようなものです.10問片付けても1問分の価値もありません.子どもが考えなければ意味がないんです.

勉強しているのはあくまで子どもです.至極当然のことですが,これを親が忘れてしまうと子どもにも伝染します.

例えば…
塾で教えていると,「お母さんが聞いてこいって言うから教えて」と問題を持ってくる生徒がいます.私もうんざりします.つい,「いやあのね,確かにそう言われたのかもしれないけど,お母さんが勉強してるんじゃないでしょ.君はこの問題ができるようになりたいの,それともどうでもいいことなの?」という言葉が出ます.うーん…と下を向いてしまう子ども.でも聞かないと怒られるもん!と開き直る子ども.
ああ,夜明けは遠い.

また,感情的に怒ることと根拠があって冷静に叱ることも違います.
できるはずのことができないのは叱ってもよい,いや,時期によっては叱るべきですが,それ以上のことができないからといって怒るのはただの理不尽です.親のエゴといっていいかもしれません.この辺をきちんと見極めるには,親が子どもの習熟度をきちんと理解していることが大前提になることは言うまでもありません.自宅学習で中学受験を成功させるには,親が手間隙かけて子どもの学習状況を把握する必要があります.

子どもはマリオネットではありません.親が無駄に子どもを不幸にするのはやめましょう.


次回は,少し話は変わって「根性解き」(計算ではなく機械的にひたすら書き出す)ことによる正解をどう評価するかについてです.
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2006年04月23日

自宅学習で中学受験(14) 間違えた問題・わからない問題をどうするか(後編)

非常口はありますか?

私には,中学受験の学習をする中でわからない問題を質問したという経験がほとんどありません.自力で解けなかった問題でも解説に不備がない限りは読めばわかるはずだ,読んでなんとかしようという感覚があり,実際になんとかなっていたからです.今は少し違いますが,当時は読めばわかるものを口頭で説明してもらっても意味がないとすら思っていました.

この感覚は,低学年の頃から机上の学習に関しては何でも自己解決を求められる環境にあったこと,受験学習においても親が学習内容にはノータッチだったことから自然に身につきました.

しかし,それを知らない親は,私が分からない問題を解決できないままになってしまわないようにセッティングをしておこうと考えたようです.家庭学習の中でどうしてもわからない問題があれば,四谷大塚の日曜テストのときに解説授業の担当の先生に聞いてくるようにと言われていました.そしてテストの帰りがけに先生に学習相談をしたいというときには必ず私を連れて行き,大人数クラスの中に埋もれる私を先生に認識してもらえるようにしていました.

この親の根回しというかコネ作りというかは,自宅での処理能力を超えてしまった場合の保険として大きな意味を持ちました.私のというよりは親のですが.前述の通り役には立つことは少なかったものの,たまに思わぬ効力を発揮することがありました.

例えば…
夕食後の間違い直しタイムに,私が自分の答えが解答とは違うが自分の答えも正しいはずだと言い出したことがありました.普段おとなしく自己完結した学習をしている私が突然主張を始めたので親も困ったようです.6年の冬という時期で親も多少神経質になっていたのかもしれませんが,四谷大塚の校舎に電話して顔見知りの先生を呼び出してもらい,質問しました.私の考えはほぼ認められ,テキストには載っていないけどこういうことなんだよ,と説明してもらうことができました.
親も事態が収まってほっとしていましたが,私も読めばわかるという感覚の面目が保たれて一安心でした.


うーん,あと1本は次回にします.
「親御さんが子どもに自分で教えるときに気をつけたいこと」です.
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2006年04月22日

自宅学習で中学受験(13) 間違えた問題・わからない問題どうしよう?(中編)

3アウト制は中学受験を超えて

前回,間違えた問題・わからない問題にも3日間は自力でじっくり取り組む「3アウト制」とそのメリットをご紹介しました.

3アウト制の醍醐味は難問を3日目にして解くことにあります.
3日目にようやく解けるような問題には,1日目には全く手がつきません.しかし,2日目には少し考えやすくなっているものです.それで解ききれなかったとしても,3日目にはさらに前進し,正解に到達するのです.

私はこのような小さな経験を積み重ねる中でいつのまにか,問題を頭に入れておけば,小人さんが夜中にこっそり仕事をしておいてくれるがごとく,寝ている間に考えが進むものだと考えるようになりました.時間が解決するということを実地に学んだわけです.

時間の重みを知るのは気圧(空気の重み)の存在を知るのに少し似ていて,問題を解決すること全般に対してだいぶ見方が変わってきます.短時間集中型の中学入試には直接関係ないようにも見えますが,重要なことを子どものうちに身に着けることができたと思います.


この中学受験に囚われすぎずに考えるというのは非常に大事なことだと私は考えます.

私は中学受験塾で講師をしていますので,志望校に合格するようにサポートするのが仕事です.しかし,志望校に合格すれば何でもいい,というのは私の本意とはだいぶ異なります.自分に中学受験をしたのもあるのか,私はどうしても中学受験と中学入学後を同一線上において考える癖がついています.

第一志望合格も大事ですが,合格した瞬間燃え尽き,腑抜けてしまっては意味がありません.中学受験においてはもちろん第一志望合格,その上で中学入学後も方向転換せずに歩み,飛びたっていけるような滑走路がしっかり敷かれるような中学受験が私が考えるベストの中学受験です.こんなことをいうと中学受験指導で食べている方々にはきれいごとと言われることもありますが,本気です.中学受験で"教育"者を名乗ろうというのなら当然のことと考えます.

これはお子さんに自宅学習ベースで中学受験をさせようという親御さんにも是非とも持っていただきたい視点です.


前回の予告3本のうち2本が残っていますが,続きは次回にします.
posted by カイト at 22:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 自宅学習で中学受験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月21日

自宅学習で中学受験(12) 間違えた問題・わからない問題をどうするか(前編)

3アウト制=三度目の正直

私が予習シリーズを使って家庭学習をしていた頃,夕食までにその日にやるべき問題を一通り解き,夕食後に間違い直しをすることになっていました.この間違い直し,「自己解決」が基本でした.

私の間違い直しには3アウト制という親子間の取り決めがありました.これは親が何かの教育ノウハウ本から仕入れてきたものです.どういうものかというと…

【1日目】夕食後,初めて間違えたりわからなかったりした問題を解き直します.正解に至らなければその日はそのまま放置します(1アウト).

【2日目】再挑戦.夕食前の問題演習・夕食後の間違いなおしで正解に至らなければ,その日もそのまま放置します(2アウト).

【3日目】再再挑戦.この日も正解に至らなければ(3アウト),解説を読みます.ただし,30秒くらいの時間制限つき.そしてその場でもう一度解きます.解けたらOK,だめならもう一度30秒くらい解説を読みます.2,3回読んでもわからなければ次の日に回して同じことをします.

というものでした.

この方法は,わからないという不快な状態への耐性がつくという意味では非常に効果的です.「わからないから教えて」「ダメ.もうちょっと考えなさい」というやり取りを通すのではなく,はじめからルール化しておくと親子ともに余計なストレスが避けられます.
また,3日目にして正解に至ったときの喜びは,わからない端から教えてもらう学習をしていては決して味わえないものです.

ちなみに,親が3アウト制を仕入れた本を私も拾い読みしたことがあります.極端な例として無限トライ制を実行して成功した親子の体験談が載っていました.つまり,間違えてもわからなくても絶対にヒントをもらったり解説を読んだりはしない,というものです.私には効率が悪いと思ったのか,私の親はさすがにそこまでやれとは言いませんでした.良くない方法だとは思いませんが,かなり相手を選ぶ気がします.

それはさておき.
解説を読むのに時間制限がつくというのは,本に載っていたわけではなく親が付け加えたルールです.解説をじっくり読むのではなくヒント程度にとどめておき,あとは私に考えさせようという意図でした.自分で学習内容を教えることはまずない(=適切なヒントを出せない)親なりの工夫だったのでしょう.

私の側からすると,その問題を解くには解説に載っている式しか手がかりがないわけで,それがどういう意味かを逆に考える習慣がつきました.


少し中途半端ですが,残りは次回の後編.
「今思う3アウト制最大のメリット」「家庭学習でどうしてもわからなかったら」「もし親御さんが自分で教えるなら」の3本です.
じゃーんけーんぽん!
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2006年04月19日

自宅学習で中学受験(11) 睡眠時間マネジメント

睡眠不足じゃいられない♪

授業時間が決まっている塾通いに対して,自宅学習では時間の使い方を自分のペースに合わせられることが大きなメリットです.しかし,これが裏目に出ることもあるので注意しなければいけません.つまり,時間に融通が利くことに甘えて無駄に長時間勉強する癖がついてしまうと子どもの健康管理という面からは危険だということです.


前回,私は夜10時には学習を終えていたと書きました.この場合,寝る時間は夜10時半くらい,遅くとも11時を越えることはありません.朝起きるのは7時過ぎですから,余裕で8時間の睡眠時間は確保できていたことになります.しかし,これは実は5年の半ば以降の話です.

四谷大塚入室時から5年の半ばまでは,学習を終えるのが11時過ぎ,寝るのが12時くらいでした.朝起きるのは7時過ぎですから,これでは1日の睡眠時間が7時間くらいになってしまいます.睡眠不足は避けられず,学校でもよく眠たそうな顔をしていることがあったようです(まあ,授業が簡単すぎたというのもあったと思いますが).

この時期は睡眠不足が集中力・学習効率の低下を引き起こし,それがまた次の日の睡眠不足につながるという悪循環が起きていたと思います.

そんなある日,親が突然今日から10時には勉強終了にすると言い出しました.どこかで子どもは勉強が終わらなくても8時間は寝かせなければダメだと聞きつけたらしいのです.私の反応は例によって,ふーんそんなもんかなという感じ.早速その通りに実行しました.

学習量が減って成績が下がるかという心配がなくもなかったのですが,意外に何とかなりました.むしろ,長い目で見ると明らかに成績は上がりました.まあこれにはいろいろな要因があるので一概に睡眠時間のおかげとはいえないのですが.

1日の学習時間が1時間減っても大丈夫だった背景には,睡眠不足が解消されて効率が上がったことや私の自学自習能力が向上したことももちろんあります.

しかし最大の理由は,10時までにきっちりやるべきことを終わらせるというタイムマネジメント意識が親子ともにつき,タイムリミットまできっちり集中して学習するようになったことにあったと思います.

親の一言で悪循環が好循環にひっくり返ったわけで,これは私の学習にいい意味で大きな影響を及ぼすことになりました.


勉強するにも体が資本です.効率よく学習するには十分な睡眠時間が必要ですし,頑張って勉強すると見た目以上,本人の自覚以上に消耗するものです.
しかし,最近塾の生徒から寝るのは日付が変わってからという話を多く聞きます.1時,中には2時なんて子もいます.低学年の間でも宵っ張りの子が増えているようです.親御さんにはもっとお子さんの健康管理に気を使っていただきたいものです.


次回は家庭学習の大きな壁である「間違えた問題・わからない問題,どうしよう?」の巻です.
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2006年04月18日

自宅学習で中学受験(10) 毎日4教科型学習

4足のわらじを履いた猫
※カイトは動物にたとえるなら間違いなく猫なんです.

私は予習シリーズを使って家庭学習をしていた頃,毎日全教科を学習していました.これは四谷大塚に入る前から親子間では暗黙の大前提でした.それに基づいてこれまで述べたようなピラミッド型の週間スケジュールが立てられ,反芻学習が成立したという流れです.


当時の1日の学習スケジュールは以下のようなものでした.

早朝の学習はなし.
むしろ登校時間から逆算してぎりぎりまで寝ていました.毎朝6時半におきて計算と漢字をやっているという話を聞くと今でも心底えらいと思います.

学校から帰ってひと段落ついてから勉強開始.
いつも算→国→理→社の順です.その日にやることになっている問題をすべて解き,理社の暗記をします.ここまでは夕食前までに片付けることになっていました.算数が早めに終われば,国理社をやる時間を残して遊びに行ったりもしていました.

夕食を食べ,テレビを見たりすることはほとんどない家庭なので8時頃から勉強を再開します.親は答え合わせ,私は間違い直し.これも算→国→理→社の順です.それから理社の暗記の確認.10時前には終わります.それからお風呂に入って本を読んだりしてからさっさと寝たものでした.


毎日4教科学習のメリットを挙げると,
・同じことを何度も考え直すことによってより深く理解する反芻学習効果を狙いやすい.毎日学習すれば反芻する回数をMAXにできる.
・暗記タスク(理社や国語の知識分野)を小分けすることができる.
・飽きっぽい子でもモチベーションを維持させやすい.
といったことになります.

反対にデメリットを挙げるとすると…,
あまり思いつかないのですが,集中力があって一気にたくさん学習したいタイプの子には合わないでしょう.切り替えの遅い子にとっても辛いでしょうが,この場合はいい訓練になるかもしれません.


私は四谷大塚に入り卒業生の合格体験記などを読んで,毎日4教科とも学習することが実は普通ではないらしいと知りました.しかし,毎日学習しないなんて信じられない,1日とばすと忘れてしまって意味がなくなるに違いないというのが当時の感覚でした.

家庭学習に関していうなら,基本的には今でもやはり同じように思います.毎日のように通塾している子にとっては,授業で単元の内容に関して強い印象が残るとブランクがあっても平気なものなのかもしれません.しかし,家庭学習では一日一日の学習に強烈な体験をしにくく平坦な毎日になりやすいので,ブランクは作らず毎日コツコツ勉強する方が効率が良いと思います.


次回は,睡眠に関してです.人間寝ないとダメです.おやすみなさい.(2:57)
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2006年04月17日

自宅学習で中学受験(9) 反復学習ではなく反芻学習

makiba04.jpg意味があれば,繰り返すにも程が"ない"!

私の予習シリーズを使った家庭学習の半分はいわゆる反復学習でできていました.どの教科でも基本的な問題は月曜日から金曜日まで同じ問題を計5回は解くというスタイルです.これは日曜教室で最上位クラスのC1に定着してからも決して崩しませんでした.

これだけ反復していると,金曜日には問題を読んだらすぐ式や答えが書けてしまう状態になります.算数でも解き方を覚えてしまっているわけです.このことに気づいた親が不安に思ったらしく,一度四谷大塚の先生に相談したこともありました.(先生はまず反復回数の多さに驚いていました.やはり普通ではなかったのです.)細かいやりとりは覚えていませんが,子どもながらこの親は何を言っているんだろうと思いました.直感的に,何度も繰り返し解くことが当時上り調子だった成績を支えていると考えていたからです.

この解釈は教える側になった今でも基本的には変わりません.一度自力で解けた問題を何度も解く必要はないという意見もありますが,私は全くそんなことはないと考えています.

記号で答える問題で覚えてしまった答えを何も考えずに書いていたら,確かに無意味です.しかし,国語の記述問題や算数の図や式をかく問題では,たとえ前日と同じことであっても,改めて考え直して書くことをするうちに意識の及ばないところで理解が進んでいきます.大人でも本を読み終って何日かすると考えが熟成されてくることはよくありますよね.それと同じことです.これは,100ます計算のようにただ何度も繰り返す反復学習とは別物で,何度も同じことを考え直すことによってより深く理解する,いわば「反芻学習」です.

私の場合は,基本的な問題についても誰も教えてはくれず予習シリーズを読んで理解するしかない状況でした.したがって,月曜・火曜あたりは単元の内容をよく理解できていなくても問題を解いているということがよくありました.だからこそ,新しい問題を解き続けるのではなく同じ問題を何度も解く反芻学習が有意義だったと思います.

次回は家庭学習なら実現しやすい「毎日全教科型学習」についてです.一日の学習スケジュールもご紹介する予定です.

写真提供 / 北の大地の贈り物 Photo by (C) RARURU
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2006年04月15日

自宅学習で中学受験(8) 5・6年単元学習期の週間スケジュール国理社編

私が予習シリーズを使った自宅学習をしていた頃の,(当時の私にとっての)標準的な週間スケジュールです.

前回ご紹介した算数編とコンセプトはほとんど同じです.
つまり,1週間の学習範囲を4-5分割し,月曜日のはじめの1つ分,火曜日ははじめの2つ分,…というように雪だるま式に増やしていきます.

【国語】
当時の四谷大塚の国語教材は予習シリーズと漢字テストの2冊.
予習シリーズは,多少変動はありますが通常は基本問題・練習問題・発展問題の3題の読解問題で構成されていました.漢字テストは毎回30題ずつです.

月曜日:漢字全部+基本問題
火曜日:月曜日の内容+練習問題
水-金曜日:火曜日の内容+発展問題
土曜日:漢字全部+前年度問題集
日曜日:日曜テスト受験

【理社】
教材は予習シリーズのみ使用していました.説明ページは今とほぼ変わらないものです.これをページや内容によって4分割しました.問題ページは通常は3ページありました.

ちなみに,社会は社会科作業ノートという現サブノートにあたるものがありましたが,私が極端に嫌っていて使用しませんでした(理由はまた別の機会に).

月曜日:説明ページ1/4の暗記+問題1ページ
火曜日:説明ページ2/4の暗記+問題2ページ
水曜日:説明ページ3/4の暗記+問題全部
木曜日:説明ページ4/4の暗記+問題全部
金曜日:説明ページ全体の確認+問題全部
土曜日:前年度問題集+説明ページ全体の確認
日曜日:日曜テスト受験

各教科の週間スケジュールは以上なのですが…
ここまで読んでくださった方には突っ込みどころ満載だと思います.そこで少し先回り.

「曜日間でバランスが悪いのでは?」

月曜と金曜とでボリュームの差が非常に激しく見えます.しかし,実際にはそうでもありませんでした.教科ごとにヤマが割と分散されていたからです.

つまり…
月曜日は算数が大変です.新しい内容を自分で理解しなければならないからです.火曜や水曜は理社の暗記,木曜あたりは苦手な国語の発展問題に四苦八苦.という感じです.

それにしても木曜・金曜の演習問題量は多いだろうと思われるかもしれません.確かに多いのですが,こなせていました.金曜の段階では,多くの問題は問題文を読んですぐ式や答えを書ける状態になっていたからです.解き方は既に覚えてしまっているといってよく,考えて解くというよりももはや作業と化している部分が大きくなっていました.

この答えや解き方を覚えてしまうことやそこまで毎日反復することの意味については次回にします.
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2006年04月14日

自宅学習で中学受験(7) 5・6年単元学習期の週間スケジュール算数編

私が予習シリーズを使って学習していた頃の,(当時の私にとっての)標準的な週間学習スケジュールを2回にわたってご紹介します.
単元学習期というのは,「1週間で新しい内容を学習するとき」を指します.つまり,5年から6年前期までのうち,講習期間以外のことです.

四谷大塚入会以前は猪突猛進タイプの学習でしたが,今度は別の意味でラグビー臭い学習法になりました.ポイントは次の3つ.

1. 毎日全教科学習する.
2. ひたすら反復.解く問題が毎日雪だるま式に増える.
3. しかし,週後半の負荷が高いわけではない.


当時の四谷大塚の算数教材は現在とはだいぶ違うこんな構成でした.

【予習シリーズ】例題数問と類題数問,基本問題(1ページ),練習問題(2ページ)
【基本算数】計算問題(10問),確認問題,定着問題で計3ページ.
【応用算数】応用問題(2ページ),チャレンジ(1ページ)
基本算数は現計算と1行問題集,応用算数は現応用問題集におおよそ相当します.

この3冊を使って1週間どう学習するかというと…

月曜日:
基本算数全部,予習シリーズの類題と基本問題.
いきなり問題から入ります.わからなくても,例題の解説を読んだりしてとにかく解きます.

火曜日:月曜日の内容+練習問題の前半1ページ.

水曜日:火曜日の内容+練習問題の後半1ページ.

木曜日:水曜日の内容+応用問題を1or2ページ.

金曜日:木曜日の内容+応用問題の続きorチャレンジ.

土曜日:前年度問題集(現週例テスト問題集).金曜日まででよく間違えた問題の再演習.

日曜日:日曜テスト受験.

基本的にはこのサイクルを維持しました.ただし,前回までに書いた通り入会してしばらくは準会員でしたから応用算数にはあまり手をつけませんでした.また,金曜はスイミングもあったのでほとんど勉強していませんでした.このスタイルは会員になってから定着したものです.


次回は国理社の週間スケジュールと「解く問題が毎日雪だるま式に増える」のに「週後半の負荷が高いわけではない」理由についてです.
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2006年04月13日

自宅学習で中学受験(6) 飛び級&準備1ヶ月で四谷大塚入室

今回は私の四谷大塚デビュー戦の模様をお送りします.
珍しいケースですが,もし何かの参考になればうれしいです.

私の親が四谷大塚を知ったのは,直近の入室テストの1ヶ月前くらいでした.はじめは私を家から数駅の日能研に入れるつもりで,最寄り校舎まで電車を2本乗り継いで1時間かかる四谷大塚は存在すら知らなかったようです.しかし,何かのきっかけで四谷大塚が合格実績の当時最もいい塾で,しかも日曜日にテストを受けさえすればあとは自宅学習でよいと聞きつけ,方向転換となりました.

当時,四谷大塚に入室するには年に何回か行われる入室テストに合格する必要がありました.新5年の入室テストを受けるには,ジュニア予習シリーズ(現予習シリーズ4年)を学習しておかなければなりません.
中学受験用の学習をしていない新4年の私が1ヶ月の準備で飛び級で新5年に入室しようというのは普通に考えれば暴挙でしょう.

しかし,親はそれを何とも思わなかったようです.ある日突然ジュニア予習シリーズを渡され,一日1回分ずつやるようにと言われました.普通1回分は1週間で学習するものだなんてことはまるで無視.私も私でふーんそんなものかと思い,とりあえずやりました.

やったというよりは流したというほうが正しいです.
1日の流れは…学校から帰ると新しい回の説明を読んで問題を全部解きます.親がその答えあわせをして,夕食後間違いなおし.時間があれば理社の暗記,というものでした.
算国は今までの蓄積でどうにかなりしたが,理社は知らないことが多すぎ,厳しかったです.
そんな感じで一通り(?)内容をさらった上で入室テストの過去問を解くと,会員にはなれるかなというくらいでした.

そして実際の入室テストを受験.初めての場所に,初めての学校以外のテストで緊張したようです.結果は準会員合格.会員のボーダーに3点足りませんでした.私はまだ四谷大塚が何なのかもよくわかっていませんでしたが,惜しくもだめだったと言われて悔しい気はしました.このほろ苦い経験は,1点が合否をわける中学受験において後々のいい教訓になりました.

前回までで私が小3秋まで学習していた内容をご紹介しました.非常にラグビー臭い学習法で,今の感覚には合わないかもしれません.しかしそれでもそれなりの学習効果があって,このデビュー戦を乗り切れたのだと思います.


次回からは,四谷大塚入室後,予習シリーズで自宅学習した方法についてです.
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2006年04月12日

自宅学習で中学受験(5) 小3秋までの習い事

私がやっていた様々な習い事(&それっぽいこと)のうち,中学受験にいい影響があったものを取りあげます.

水泳(年中〜小4冬)
幼稚園児の気まぐれで自分から習いたいと言い出して始めました.週1回楽しく通っていましたが,プール帰りの寒さに嫌気がさしていたときにちょうど肺炎にかかったことがきっかけでやめてしまいました.肺炎にかからなければ続けていたでしょう.

生まれつき体は丈夫な方ですが,受験学習をしていても全く睡眠不足にならないだけの基礎体力をつけるのに役立ったと思います.

書道(年長〜小6)
私の祖母が田舎で師範をやっていたので,自然に始めました.自宅でお手本を見て練習し,月2回毛筆と硬筆の作品を提出する通信教育のような形態でした.

書道が役に立ったと思うのは,何といっても鉛筆の持ち方です.田舎に帰省したときに祖母から正しい筆や鉛筆の持ち方を教わったおかげで,私は数時間書く位ではそうそう手が疲れなくなりました.ペンだこもできたことがありません.

最近鉛筆の持ち方のおかしな子どもが増えているという新聞記事がありましたが,確かに塾の子どもを見ていても手の力が紙にきちんと伝わらない我流の持ち方をしている割合が圧倒的に高いです.

また,文字の筆順が漢字ドリル上の知識に終わらずきちんと身についたという意味でも効果があったと思います.

NHKラジオ講座(小3)
小3の1年間,基礎英語とそろばん教室のテキストを購読し,番組を聴いていました.親がしたのは,私にテキストとそろばんを渡し,ラジオのつけ方と番組の時間を教えたことだけです.講座の内容にはノータッチでした.

基礎英語はいまいち興味が持てず,小3で独習するには難しすぎたこともあって長続きしませんでした.

そろばんもコツコツ練習をしなかったので大してうまくなりませんでした.しかし,計算の仕方が面白いと思って聴いていました.例えば,19を加えるのに20を加えて1引くのを計算の工夫でもなく普通に行っているといったことです.そんな小さなことにいちいち感心していたことが整数感覚をつけるのには大きく役立ったと思います.


全般的に…
この頃から既に,自学自習をするように,わからなくても自己解決するようにという方向に私は方向付けられていたと思います.他にも数ある習い事のうち,家の外に習いに行ったのは水泳だけです.その水泳にしても,もし家にプールがあれば,親は私に自分で泳げるよう練習しろと言ったことでしょう(笑).
これが親の意図によるものだったのかはわかりませんが,こうした経験が自宅学習での中学受験にスムーズにつながったことは確かです.

次回は,こんな調子で毎日を過ごしていた私に突然訪れた,受験学習への変換期についてです.
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2006年04月11日

自宅学習で中学受験(4) 小3秋までの理科・社会

理社に関して,中学受験に向けて低学年のうちにやっておくべきことはただ一つ.本格的な受験学習に入ってから知識の大波に飲まれないような態勢を整えておくことです.高学年になっても幅広い様々な事柄に興味をもって取り組めるよう,日常生活に密着したところから半歩だけ理科的・社会的な内容に踏み込んだ程度の経験をたくさん積んでおくことが重要です.

さて,私の場合は…

【理科】
・実験
最近は理科実験教室が人気で「100円ショップグッズで理科実験」といったような書籍が出ています.身近な物を使うのは,費用的な問題でだけでなく子どもの興味をひく意味でもいいと思います.
私もその手の本で実験をし,赤キャベツ液ショックにはかなわないものの様々なプチ驚き体験をしました.
特に,「全国標準テスト読解力」シリーズで実験方法の説明文の問題を解いた後,その文章通りに実際に実験してみたことが印象に残っています.水に沈んだ銀色の卵の実験など…懐かしいです.

・家庭菜園
私の親は趣味で小さな家庭菜園を借りていました.その世話をしにいくときには大抵私もついていきました.親が生ごみを埋めるなどしている間に,私は野菜を収穫したり畝の間で遊んだりしていました.その中から自然に,野菜の苗の育つ様子,植物の形(いちごは広く地を這うなど),とれた野菜の保存方法といった雑多な知識を得ました.

【社会】
・八百屋さんを訪問
小2から小3にかけて,毎月決まった日になると私は親に日本の白地図を持たされ,八百屋に連れていかれました.(今の大都市部では八百屋自体懐かしい響きになっていますね….)野菜や果物の空き箱を見てどの作物がどの都道府県から送られてきたのかを調べ,白地図に記入するためです.私にははじめは意図がわかりませんでしたが,この地図が1年分たまると,それぞれの作物の大産地がどこなのか,季節ごとの旬な野菜の推移などがよくわかりました.小学校で調べ学習などはしていなかったので私には珍しい経験でした.

・学習漫画
学習漫画は各教科様々なものが出版されていますが,家には日本の地理と歴史に関するものがそろっていました.親はそれらに興味を持たせたかったのでしょうが,これだけは完全にあてが外れました.私はほとんど見向きもしなかったのです.地理や歴史に興味がなかったわけではありません.私は少しへそ曲がりで,子どもの喜びそうな漫画で勉強させようという大人の意図を嗅ぎつけ,反発したようです.

他にも挙げればキリがないのですが,とりあえずこの辺で.
次回は,私の中学受験に何らかの影響を及ぼしたと思われる小3秋までの習い事編です.
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2006年04月10日

自宅学習で中学受験(3) 小3秋までの国語

【幼稚園】
算数と同じく,
くもんの市販ドリルの「ひらがな」など.
数字に比べると,ひらがなやカタカナはあまり好きではありませんでした.
家にあった教育ノウハウ本の中に「幼稚園児にたくさん漢字を覚えさせる方法」のようなものが載っていましたが,親はやる気にならなかったようです.

【小1〜小3秋】
・受験研究社「小学漢字基本トレーニング(12級〜1級)」
・受験研究社「全国標準テスト読解力(1年〜6年)」

算数と同時進行で進めました(遅くとも小3のはじめに終了).分量も算数と同じ1日1枚ずつです.

漢字は毎日同じ字数を覚えるだけで,復習はろくにしていませんでした.しかし幸い記憶力は割といい子どもだったので無駄にはなりませんでした.受験学習に入ってからも一度は見たことのある漢字や熟語が多かったという意味で,後々の下地になりました.また,書き順や部首でも後から苦労することはありませんでした.これは小学校で漢字を一字ずつ学習するドリルをやっていたおかげもあるかもしれません.

読解力の方は高学年用になるとかなり苦戦しました.特に記述式の問題には苦手意識がありました.この頃の私は寡黙で語彙が少なく文章を理解する力の乏しい子どもでしたから,国語の先取りをするには厳しかったのでしょう.寡黙なのは性格なのでさておき,読書好きだったのにその効果が見られなかったのは,浅い読み方で満足してしまう癖がついていたからだと思います.また,語彙の少なさはなかなか改善されず,後々の国語の成績不振に大きく関わってくることになりました.

・受験研究社「自由自在」
算数と同様,基本トレーニング,全国標準テスト終了後に始めました.難しすぎず,あまりストレスなく進められました.

・日記
毎日書くということになっていましたが,親があまり重視していなかったこと,私も放っておかれると毎日同じことをコツコツやるのが苦手だったこともあってあまり長続きしませんでした.つらつらと書きながら,別に毎日の出来事を書き残す必要はないだろうなどと本気で考えていた記憶があります.小学校でも毎日葉書1枚くらいの分量を書くのが宿題になっていましたが,よくさぼっていました.


こうして振り返ってみると,算国に関しては突貫工事式の荒っぽい学習をしていたものだとつくづく思います.
次回はこれに比べればのどかな小3秋までの理社編です.
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2006年04月09日

自宅学習で中学受験(2) 小3秋までの算数

小学校就学前から小3秋までの私の算数学習体験談です.
私のこの頃の生活環境などに関しては,単純計算の反復学習の是非(1.1) 100ます計算成功体験談の補足をご覧ください.

【幼稚園】
くもんの市販ドリルの「かず」「めいろ」など.
まだ勉強という意識は親子ともに全くなかった時期です.
私は遊び感覚で文字や数と戯れていただけでしたが,それを見ていて親は私の中学受験を考えたようです.

【小1〜小3秋】
・足し算,引き算,掛け算の100ます計算
図らずして小学校の先取りをしていた格好になったので,小学校では完全にふきこぼれ(落ちこぼれの逆)状態でした.
家では,遊び半分から勉強らしい勉強に移行.100ます計算が最初の毎日の習慣になりました.
親が大学ノートに枠を書いて数字を書きこんだものを時間を計ってやります.分量ははじめは1日に足し算と引き算で2ページずつ,九九を覚えてからはかけ算が加わって3ページずつでした.やらなくなった頃には,大学ノートが30冊以上たまっていました.

・受験研究社「小学計算基本トレーニング(12級〜1級)」
・受験研究社「全国標準テスト算数文章題(1年〜6年)」

足し算・引き算の100ます計算とほぼ同時に始めたのがこの2シリーズです.
分量はそれぞれ1日1枚ずつ.「1日1枚やれば○○日で完成」というような触れ込みを親は真に受けたようです.級や学年の表記を無視して毎日やり続けました.小2の間か遅くとも小3のはじめにはこの学習は終了しました.

・受験研究社「自由自在」
・学習研究社「応用自在(計算問題の特訓)」

基本トレーニング,全国標準テスト終了後に始めたのが自由自在.大改訂が入る前の今より分厚い問題集だった頃のものです.自分には割と負担の少ないものでした.
それを見て親が買ってきたのが応用自在.計算問題の特訓といいつつも,図形問題や一行問題も多く入っています.これは逆に少し難しすぎ,あまりこなせないままに終わりました.

こうして振り返ると,この時期の学習の特徴は毎日同じものを同じ分量だけ繰り返すわかりやすい継続カリキュラムということにあります.これによって,ある程度の学習量を当たり前にこなす習慣がつきました.

この頃,私の整数に対する興味は相変わらずおかしいほど高いものでした.
例えば,毎朝小学校へ15分ほど歩いていく間,平方数の計算をしていました.登校班が出発するとき1*1=1,2*2=4,…と計算し始めるのです.学校に着いたとき今日は37*37=1369までできた,記録更新などと喜んだりしていました.
また,九九をもて遊んでいるうちに(x+1)(x-1)=x^2-1(例えば9*7=8*8-1)を発見.大喜びで親に自慢したら,それはこれこれこういうわけで当たり前なんだと説明されてしまい,がっかりしたということも.

この手のエピソードの多い理系な私.算数は順調ですが国語は大変でした.次回は小3秋までの国語編です.
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2006年04月07日

自宅学習で中学受験(1) 私の場合・予告編

私は"ほぼ"自宅学習で中学受験に成功した経験があります.その体験談を記憶が薄れる前にまとめていこうと思います.

その前に,今回はまず小学校6年間のバックグラウンドと全体の流れから.


私は首都圏郊外の新興ベッドタウンで子どもの頃を過ごしました.決して教育熱の高くない地域の公立小学校の出身です.周りは公文式やそろばん以外で塾へ行くとしたらせいぜい新中1からというのが普通でした.
そんな中,私の親は私が文字に興味を示すのが早かったのを見て中学受験をちらっと考えたようです.具体的に中学受験に向けて動き出したのは小3の終わりですが,それまでも熱心に勉強の管理はしていました.

3年2月までは完全に自宅学習.
低学年向けの中学受験用の通信教育などない頃です.すべては親の試行錯誤にかかっていました.

3年2月からは四谷大塚に在籍.
通塾は基本的に日曜のテスト&解説授業のみでした.
例外として,講習の授業を受けたこと,6年の最後数ヶ月だけ週1回国語の授業に通っていたことはありました.

ちなみに,小学校で新4年のときに四谷大塚では新5年のコースに入会しました.いわゆる飛び級です.
原級に戻った時期ははっきり覚えてはいませんが,大雑把に言えば6年を2回やりました.四谷大塚は6年前期までが単元学習期なので,同じ単元を勉強していた時期があることになります.2回目は単元学習のカリキュラムと平行して既習範囲の総復習もやっていました.
成績は入会時準会員30位くらい,その後も1年くらいは低空飛行でした.飛び級時の最後にC2,原級に戻ってからC1に定着しました.(決していい飛び級の仕方ではありません.受験塾での飛び級に関しては別途まとめます.)


次回以降,時期別・科目別に具体的な学習方法を書いていきます.
posted by カイト at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅学習で中学受験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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