2006年06月08日

「どうして勉強するの?」

酔っぱらいカイトです.精神論は今回で最後にします.


先日,こんなメールが届きました.

『カイトさんにとっての「どうして勉強するの?」の答えはどのようなものですか?』

まともに聞かれたのは初めてですが,こう即答しました.

『勉強をするのは,世界を手に入れ,世界に能動的に関わっていくためです.頭を使わないと世界が見えなくなり,世界に飲み込まれてしまいます. 私はそれは嫌です.』

ビルの屋上から人の波を見下ろして自分は世界の一要素にすぎないと思う,それもいいでしょう.間違ってはいません.しかし,それで納得はできません.少なくとも私は.世界を飲み込み返す努力をするべきだと思います.
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2006年05月02日

心のテーマパーク 養老天命反転地

冒頭の"カイトです"が癖になってきたカイトです.


GWですね.
もう遅いかもしれませんが,暇で暇でしょうがないという方は岐阜へ出かけてはいかがでしょうか.

養老天命反転地という一風変わったテーマパークがあります.

いかに我々の遠近感覚や平衡感覚が視覚情報に頼って捏造されたものかを体感させ,再構成させてくれる場所です.

上記サイトの「使用法」のところは是非目を通してみてください.過度の混乱を防ぎ,非日常を楽しむための心得が載っています.たとえばこんな感じです.

●中に入ってバランスを失うような気がしたら、自分の名前を叫んでみること。他の人の名前でもよい。

●「白昼の混乱地帯」の中では常に、ひとであるより肉体であるよう努めること。


これらを読んでいるだけでワクワクしてくるあなたはきっと一日中ここで楽しめることでしょう.
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2006年04月26日

勉強成分解析機で遊ぶ

灘中5位合格教授方法さんの日記で知った勉強成分解析機.解析とは程遠いくじ引きみたいなものですが,こういうナンセンスが好きなカイトです.早速遊んでみました.


中学受験の,
60%は力学
29%は条例
5%は数学3
3%は数学2
3%は数学A

つり合いが大事ってことかな?教科バランスとか,取り組む問題の難易度とか,親子関係とか,成績と志望校とか.


算数の,
80%は英文学
8%は英文法
6%は漢文
4%は古文
2%は現代国語

うん,算数は数に気を取られすぎてはいけません.言語理解が非常に大事です.あくまで基礎能力の段階でですが.

子どもの日本語の習得は大人の英語の学習に似ているとよく思います.多読だけでなく精読の機会が必要です.多少曖昧でも話が通じる日常会話レベルの言語理解に留まっていると,何を読んでも適当に流す癖がついてしまいます.それでは算数の問題も正確に読み取れませんし,数学的思考を進めることもできないことになってしまいます.


カイトの,
47%は作文   →ブログ毎日書いていますからね.
35%は現代社会 →物申したいです.特に中学受験には.
7%は古文    →教養ないです.精進します.
7%は現代国語  →ブログの文章はもっと推敲します.
4%は数学B   →やっぱり数学ですか….


カイトの本名の,
77%は計算
11%はベクトル
5%は数学3
4%は数学A
3%は数学B

えーと.私って純理系ですか?むしろ数学しか能がないみたいに見えるんですが.100万歩譲ってそれはいいとしても,77%が計算って….もうちょっと頭使ってるつもりだったんだけどなあ.

オチがついたところで終わりにします.
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2006年04月20日

数独は算数を救う!?

日本発,イギリスをはじめとして世界で人気のペンシルパズル数独.
もし数独でストリートファイトをしたら50人抜きは固い自信のあるカイトです.


先日,塾で先輩算数講師が唐突に「数独ってやったことないけど(教材として)いいんじゃない?」と言い出しました.

これは何かのチャンスかと私もいろいろ話したのですが,まとめると数独のポイントは
・縦列・横列・3*3ブロックの3つから判断する情報整理能力
・空いたマスに入る数字の候補が2つに絞れても適当に決めてはならないという議論の厳密さ
・マスが1箇所埋まらなくてもさっさと別のマスに注目する切り替えの良さが必要
・あきらめない根気が必要
といったことになりそうです.

ですが,果たしてどれくらいやれば効果が出るものなのか….

先輩は5年生の授業のはじめに数独を1問配り,挑戦させるようになりました.
私はその様子を後ろで見ていました.

配ったのは最も易しいレベルの問題です.
しかし,ルールを説明しても子どもたちはどうしたらいいのかわからない様子.ちょっとした解き方の手筋を教えても,全然使えないという子が大半でした.どのマスから手をつけていいのか(どこでもいいんですが),どこに目を配ればいいのかわからないのです.これは確かに情報整理能力が足りません.

しかし,中にはいい反応を見せる子も数人います.事前にこの子は結構いけるんじゃないかなと予想していたのがぴったり当たりました.成績の良し悪しにはあまり関係ありません.コツコツ努力しない,家で勉強しないがために成績が悪いですが情報整理は得意そうな子もいました.

また,1回目の授業では全く手がつかなかったのに2回目の授業ではコツをつかんだのか正解に至った子の満面の笑顔が印象的でした.

先輩はしばらく「授業の最初の数独」を続けるつもりのようです.私も子どもたちの様子にどんな変化が出るか楽しみにしたいと思います.


あ,そういえば先輩は自分でも数独にはまったようです.それを見て別の先輩講師も.生徒がすっかり帰って静かになった塾で頭を悩ませていました.

こうしてもっともっと数独の輪が広がるといいなあ.
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2006年04月03日

人生,つるまきばね

中学受験生の中にはシャーペンやボールペンを分解するのが好きな子どもがいます.勉強道具で遊ぶなといいたいところですが,私も子どもの頃はやっていました.

ボールペンの中には,ペン先を出し入れするために細長いつるまきばねが入っています.私には普段これぐらいしかつるまきばねを見る機会はないですが,このばねを見るとつくづく人生を表していると思います.

ボールペンのバネ.jpgまず,つるまきばねの螺旋状の形.真上から見るとぐるぐると同じところを回っています.時計の針の動きと同じです.一見変わりばえのない,ばねの日常.しかし横からみると,それまでの歩みが着実に積み重なっていることがわかります.そのときプラスに思えることもマイナスに思えることも,一律に経験として堆積されていきます.

その上をばねは上っていきますが,上り方はいつも一定ではありません.ばねが伸ばされているときは上り方が急になりますし,縮められているときは緩やかになります.しかしいつまでも急なまま,緩やかなままにされているとばね自体が変形して元の弾力を失ってしまいます.

また,ばねを横から弾くと妙な方向に曲がりますが,必ず反動がついて結局は元の自然な形状に戻ってきます.これも,強すぎる力で外から捻じ曲げられたりすると元の形には戻らなくなってしまいます.

こんな調子で,私はつるまきばねを見ると人生を思うのです.DNAが二重螺旋構造であることにも何か必然性めいたものを感じてしまいます.そして,同じばねならいつまでも弾力のあるしなやかなばねでありたいものだと思います.ひょっとして錆びついたりしてしまいもう動かなくなってしまったようなばねは嫌です.

さて…
そろそろ中学受験を終えた子どもたちが入学式を迎える時期です.

入学おめでとう.12年ほどの人生のうちの2,3年,いやもしかしたらそれ以上を中学受験に費やしたわけで,ここまで長かったことでしょう.ご両親をはじめ周りの方々に支えられた上にその努力の日々があって今これからの環境を選ぶことがかなっていること,その新生活に向かう気持ちをしっかり覚えていてほしいです.

そのうち中学校での生活に慣れて毎日が同じことの繰り返しに思えてくるかもしれません.でも,それはつるまきばねを上から見ているだけです.横から見れば,少しずつ位置は変わっていくのです.いいことも悪いことも積み重ねた上で.これまでの支えに応えるように,有意義な6年間をすごしてほしいと思います.
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2006年03月30日

歯医者選びと塾選び

私は歯医者が苦手です.
医療機器などは全く平気です.不安材料は,同じような看板を掲げていても中身の違いが大きいことです.

同じような治療をしてもらっても,なぜか料金は倍くらい違ったりすることがあります.治療内容の事前説明をどれだけしてもらえるか,こちらの希望をどれだけ聞いてもらえるのか,治療方法の選択肢を示してもらえるのかといった違いもあります.素人目にも腕の違いは結構わかります.横柄な態度の先生は避けたいです.

といろいろワガママを言うので,ちょっと歯が痛むから適当にその辺の歯医者さんに行ってみようという気にはとてもなれません.行ってみなければわからないことも多々ありますが,新しい歯医者を選ぶにはできるだけ情報を集めて判断してから行きます.

そんな私が今朝,歯を磨きながら思ったことがあります.
私が自分の歯の行く末を心配して歯医者を選ぶのと,子どもに中学受験をさせる親御さんが塾を選ぶのには通じるものがあるのではないかということです.

私には子どもがいません.だから,塾講師の立場にいても塾を選んで子どもを預ける親御さんの心境は本当にはわかっていないだろうと思います.ある程度頭で塾で理解はできているつもりですが.

中学受験は塾で決まるわけでは決してないと思いますが,影響はそれなりに大きいです.中学受験によって権利を買った6年間の子どもの環境は6年間の中高生活を大きく方向付けます.

それならば,入塾時に納得できる事前説明がないと問題外なことも,一般論ばかりで個別の対応が薄かったり成績が悪いときに一言もフォローがなかったりして不安になるのも,ネットでもよく流れているような塾の評価や噂への反応のよさも当然のことです.テスト結果に毎回一喜一憂する親御さんにも,賛成はできませんが何だか急に親近感がわいてきました.

もちろん,自分の歯の大事さなど自分の子どもの大事さに比べれば比較しようもないでしょう.しかし算数と同じで,理屈ではなく実感を伴った理解になってきたのは,自分も一歩前進したような気がします.
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2006年03月23日

スキージャンプ原田選手の引退:「プロ」

リレハンメル五輪から応援してきた原田選手の引退発表のニュースを見ていて食事の手が一瞬止まりました(行儀が悪いというのはおいといて).

「自分の力の限界を感じました。競技者としてのプライドもあり、世界で活躍するのは無理だと冷静に判断しました」

「K点まで飛べても、HSには到達できなかった。ジャンプ技術は日々進化しており、ここ数年は自分の技術が間に合わなくなっていた。我々は競技者。結果が出なければ続けられません


(朝日新聞:ジャンプの原田が引退 「自分の技術では間に合わない」より,強調は引用者による.)

原田スマイルの下にこれです.プロ選手としては当然の意識なのかもしれませんが,かっこいいです.競技歴は山あり谷ありでしたが,改めてすごい選手だったんだなと感じました.すぐ指導者になられるそうで,また原田さんのもとから選手が育つことを期待しています.

このことから連想したことを1つ.
ある2月か3月,ベテランの先輩講師に私が何気なく「(6年の)Yちゃんは○○中いけそうですか?」と聞いたところ,「Yの○○中は目指せるレベルなんだから,入れられなかったら講師辞めたほうがいいよ」という返事が返ってきたことです.
Yちゃんには決して余裕なんてない第一志望,丸一年先の受験の話でです.
そのときも,その先生のプロ意識の高さにかっこいいと思ったのでした.


塾講師としてのプライド. (って何だろう?)
塾講師は合格実績が出なければ続けられません.…

私にはまだとても言えません.言えるようになりたいなあ….

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過去エントリへのリンクにミスがあったのを直しました.ご迷惑おかけしました.
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2006年03月12日

数独,天声人語に登場

今日12日付の朝日新聞の天声人語で数独が取り挙げられています.電車内でニコリのパズルを解いていると「私もニコリ好きなんですよ」と話しかけられてしまう時代(実際三回くらいありました)から知っている私としてはなんだか感慨深いです.日本発で今や世界的なパズルに成長した数独,そこまで数独を育てあげたニコリ.すごいと思います.

天声人語には「1から9まで一桁(けた)の数、言わば独身の数しか使わないパズルだから、数独と名付けた。」とありますが,私は縦列・横列・3*3ブロック内に同じ数字がこないから「数字は独身に限る」(もともとの数独の正式名称)だと思っていました.もしかして長い間誤解していたのかな.

関連記事:
天声人語(すぐにリンク切れする可能性あり)
パズルと私
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2006年02月27日

そこに神はいるか?‐ゲームやパズルの作為性について

ゲームには2種類あります.神のいるゲームといないゲーム.
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パズルと私 の続き
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数年前,旧石器捏造事件がありました.あのとき,多くの方が「埋めてから掘る」ことの滑稽さを感じられたと思います.では,旧石器を掘るなら以下の3つのうちどれがいいか選んでみてください.

A. 自分で埋めたものを自分で掘る.
B. 他人が埋めたものを自分が掘る.
C. 埋まっているかもわからないがとりあえず掘る.

つまらない心理ゲームのようですが何も答えは用意していません,あしからず....
私ならCです.Aは自作自演ですね.そうすることで何か他にメリットがあるか,またはよほど暇なのでなければ誰もやらないでしょう.Bの宝探しゲームはそれはそれで面白いです.苦労は必ず報われますし.しかし,ある程度掘るのがうまくなり埋める側の作戦が読めるようになってしまうと物足りなくなると思います.Cの発掘は骨折り損になるリスクは高いですが,それだけに掘り当てたときの喜びは大きいです.

これに似たことを,私は常々ゲームやパズルに感じています.

私は特に信心深いわけでもない,日本では平均的な無宗教人間です.しかし,神的なものを感じるものとそうではないものの差異が,特にゲームでははっきり見てとれます.神的なものというのは人間が作ったとは思えないような奥深さが無造作に,ただそこにあるということで,これは万人共通の感覚であるように思います.人が人を悩ませるための仕掛けを作ると大抵,どうしてもわざとらしくなります.この人間臭さ‐人の作為性の痕跡は,そう簡単に消せるものではありません.しかし,ごくたまにその作為性が感じられないものがあるのです.

私はいつからかわかりませんが,上質なゲームや問題ほど,ルールや見た目がシンプルなものだと直感的に考えてきました.私が大学1年のとき,暇をもてあまして碁を始めたのは,新聞の囲碁・将棋欄の棋譜を見て綺麗だと思っていたからです.すべての碁石は対等である=碁石の間に階級がないことだけで,碁の方が将棋よりも面白いに違いないと思いこみました.(将棋は今も知らないので真偽の程はわかりません.)当時は碁の勝負のつき方も知らないようなレベルだったのですが,いざ始めてみると,確かに碁はルールもシンプルですし(コウ関連が少し面倒といえば面倒ですが,同一局面を防ぐという目的の一貫性はあります),奥が深く非常に面白い,まさに神がいると思えるゲームでした.碁打ちの間では「神の一手」なる言葉もあります.これは,碁の読みだけでなく感覚的な判断が要求されるという特性にも起因します.将棋ソフトやチェスソフトは既に人間を脅かすまでのレベルに到達していますが,囲碁ソフトはせいぜいアマチュア初段程度です.これは,なかなかデータベース化することのできない感覚的なものに囲碁の形勢判断が頼っているからです.

パズルに関しては,私は中学の頃からペンシルパズルを解いてきましたが,今ではもうあまりやっていません.それは,多くのペンシルパズルに前述の作為性を強く感じるからです.以前ではBタイプでよかったのですが,もうそれでは満足できなくなったということですね.例外は数独くらいです.割と作為性を感じにくいような気がするので.こういった感覚は頭を悩ませる(puzzle)ことが好きな人の間ではやはり共通のものではないか,そして数独が世界中で人気が出ていることにもこういったことが関係しているのではないかという気がします.

頭を悩ませるようなことだけではなく,笑いなどに関しても同じようなことがいえますね.狙いが分かりやすい冗談は面白くありません.お笑いのプロが自分で笑いの仕掛けを作っておいてその痕跡を消すというのはまさに才能,すごいことだと思います.算数や数学でも,問題を解くのと問題を作るのは別という話があります.アインシュタインはパズルを解くのは得意でしたが作る側には全く回らなかったとか....私自身にも本当に面白い問題を作る才能はないようで残念に思っています.
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2006年02月13日

blog「中学受験算数 Kaito's Lab.」について

※このエントリはサイトマップとして右フレームにリンクを貼るためのものです.
複数のテーマを同時進行し続ける予定ですので,新しくご来訪頂いた方(ありがとうございます!)へのご案内としてだけでなく,目次としてblogの成長とともに随時更新していきます.


「中学受験算数 Kaito's Lab.」は,中学受験算数とその学習方法,指導方法について考えていくblogです.
【中学受験算数】カイトのさんすう学習帳から引っ越してきたものです.

【私(カイト)について】
首都圏の中学受験塾で算数の講師をしています.
算数が好きだし,大きな目標に向かって頑張る子どもたちをサポートするのが好きです.

自分自身,ほぼ自学習で中学受験に成功した経験があります.これに関して,
<塾講師として> 中学入試に向けて勉強する子どもの感覚を知っているというのは自分の講師経験をフォローする最大の強みであり,フルに活用していきたいと思います.
<個人として> 自分の仕事を減らすようですが,塾に通い詰めたりなんかしなくたってベストな中学受験はできると考えています.自分も含めて実例をたくさん知っていますから.中学受験というとイコール週何日も塾通い,総計数百万かかるというイメージがあり,実際最近はそういう子どもばかり見ていますが,自学習を例外ではなく1つの立派な選択肢の地位まで押し上げたいです.というのは野望というほかないですが…少なくとも,自分の確信を方法論レベルまで上げていきたいです.

業務として塾のオリジナル教材の開発をしているので,算数で使用するような図形は大抵データ化できます.記事中のGIF画像はすべて花子11を使用して作成したものです.

【今このblogでやりたいこと】
・講師側のトップダウン算数(ある程度完成された,そして数学で裏打ちされた算数)と生徒側のボトムアップ算数(感覚に頼りつつ一から積み上げていく算数)のギャップの現れ方と原因の分析,解決策の検討.

・塾講師として,上長・先輩講師に対する理論武装.職場でもがんばります.

・自学習(通塾をテスト受験のみなど最低限に抑え,家庭での学習を中心にする)による中学受験方法論の構築.

・算数の面白さ,奥深さの発見・紹介.自分自身,新しい問題にはどんどん触れたいし,算数を楽しみたい!

【blog内カテゴリについて】
算数:
算数そのものや各分野・単元について.具体的な解法云々ではなく,普段忙しすぎてなかなか話題に上らないような抽象的・根本的な問題を取りあげます.特に塾での学習にはこだわりません.

中学受験:
自分の塾の中学受験生を見ていて,また自分の中学受験経験を振り返って考えること.算数以外の教科や4教科全体,長期的な受験作戦について.

2006年入試解説:
2006年1-2月に行われた中学入試問題の解答例.関西の学校が中心です.問題本体に関しては基本的に外部リンクを貼ります.

算チャレ解答例:趣味の領域です.算数にチャレンジ!!参戦記,解答など.

日記:その他雑多な話題.算数や中学受験に関連しなくもない事柄,私個人について.

私へのメールでの連絡先はこちらです.ご意見・ご感想などお気軽にお寄せください.

また,もしこのblogを応援していただけるなら,是非右フレームの「教育ブログ」バナーを1日1クリックしていただけるとうれしいです.よろしくお願いします!

それでは,多くの方にこのblogでいい時間を過ごしていただけることを祈りつつ…

中学受験算数 Kaito's Lab. カイト
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2006年02月07日

先輩講師の退職に際して

一昨日,その日付で退職する先輩講師と帰りの電車で一緒になったときのことです.勤務先の校舎も担当科目も別々なのでほとんど普段話す機会のなかった先輩が妙に饒舌でした.以前勤務していた塾と今の塾での子どもの様子の違いとそこから得たこと,2つの会社での良かったこと・悪かったこと….そして,塾講師は技能職だ,他の塾に行っても通用するスキルを身につけなければいけないと繰り返し言われました.今の塾でそれを持っているのは誰々と誰々だけだとも….

塾講師に限った話ではないでしょうね.社会人として働くということにどれだけ価値をおくかは人によって様々であることは認めますが,どの会社にいっても通用する人と通用しない人の間には見えない壁があり,今勤務している会社で苦情がこない程度に流して仕事をするようになったらその壁を越える見込みはないと思います.私もそれを承知の上で日々塾講師をしているつもりだし,それがこのblogを始めたいくつかのきっかけのうちの1つでもあります.しかし,去っていく立場の先輩に言われるとやはりまた別の感慨がありました.頑張ろう!うん.
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2006年01月20日

無限・夢幻

中学への算数2月号でフラクタル図形について軽くふれられていました.あくまで本題は,規則性の問題の題材としてコッホ曲線やコッホ雪片の構成の初期段階という程度ですが.面積が有限なのに周りの長さは無限であるということの面白さに気づく小学生読者がいればいいな(6年生にそんな余裕はないか…)と思います.

小学生の考える無限というのはどんな観念なんでしょうか?子どもと大人でどんな違いが見られるのでしょうか?興味はありますが,よくわかりません.私自身は大学で集合論を勉強したために無限というものの捉え方がだいぶ変わってしまっているようなので,あまり参考にならない気がします.ただ,子どもの頃も割と興味を持っていた記憶はあります.小学校低学年の頃,無限と無限の和や積がどうなるのかをしつこく聞いて回った挙げ句,結局解決しなかったということもありました.

算数と言えるのかわかりませんが,無限の不思議への招待としてヒルベルトの無限ホテルのパラドックスという問題を取りあげてみようと思います.google検索で234件hitという結果なので,一般にはあまり知られてはいないようです.

1) 無限ホテルは無限に客が泊まれるホテルです.1号室から始まって何号室までもあるのです.部屋自体は小さくて全部屋シングルなんですが.ある日,このホテルは満室でした.つまり,何号室にも客がいたのです.そこへ,1人の客がやってきて泊まりたいといいました.満室なのに!しかし,さすがは無限ホテルのマネージャー,この客は無事に泊まることができました.もちろん,誰かを相部屋にしたわけでも誰かを追い出したわけでもありません.マネージャーはどうやってこの客を泊めたのでしょうか?

2) 無限ホテルは大人気,今日も満室です.そこへいきなり団体客がやってきて泊まりたいと言います.なんと無限人の団体です.それでも,マネージャーはこの団体客を全員泊めてみせました.さてどうやったのでしょうか?

解答例+α:(以下空白を範囲指定あるいはCtrl+A)

1) 既に泊まっている客に部屋を移動してもらいます.1号室の客は2号室へ,2号室の客は3号室へという具合に1つずつずれてもらうのです.部屋は無限個ありますから,誰かがあぶれるということはありません.そして今きた客には1号室に入ってもらえばOK.
2) 同じように他の客に部屋を移動してもらいます.ただし,今度は1号室の客は2号室へ,2号室の客は4号室へ,3号室の客は6号室へという具合に元いた部屋の2倍の番号の部屋に移ってもらうのです.そうすれば,団体客の1人目は1号室,2人目は3号室,3人目は5号室というように全員に部屋を割り当てることができます.

無限ホテルは,満室ですが満室ではありません.1)で3つずつ部屋をずれてもらえば空き部屋が2つできますから.客が来ようが来まいが,いつでも空き部屋ができるのです.満室=空室ありではありませんが,満室であれば,空室はあるのです.この無限独特の日常生活感覚との乖離がこのパラドクスを引き起こしています.
また,数学的には,2)の最後の「割り当てる」という感覚が大事です.客が無限人いるということは,任意の客に自然数の一対一対応ができるということです.つまり,どの客をつかまえても,この人は何番目の人だということができるし,2^100番目の人ー!などと呼べば必ず返事があるのです.この状況でマネージャーの腕の見せ所は,どの客にも新しい部屋を一対一対応させるルールを決めることにあります.

数学として少し無限について学べば割と簡単な問題ですが,あえてパズルとして子どもに考えさせてみるのも面白いかもしれません.無限=とにかくたくさん!程度の認識では苦しいでしょうが,1)は何とか.

最後に,私のもっと素朴な無限との出会いを記しておきます.幼い頃よく見ていた夢の話です.いや,夢だったのかどうかもよくわかりません.夜,寝付きの悪い私は布団の中でじっとしています.布団との摩擦を避け,静かに呼吸を整え,頭をからっぽにし,身体があるという証拠を忘れるように努力します.ここまでは確かに現実です.しかし突然私は幽体離脱でもしたかのように布団から抜け出し,窓から抜け出し,地上を見下ろしながら空を上っていきます.だんだん小さくなる街の灯り.日本から,地球から飛び出し,地球が小さくなってもまだ上へ上へ.ジェットコースターに後ろ向きで乗ったときのような感覚が出てきます.当時まだジェットコースターに乗ったことはなかったはずなのに.スピードが速くなり,あらゆるものがどんどん小さくなり….結局どうなるのかは覚えていません.ただ不思議なのは,この夢を見る?ことに私は何年間か非常に執着し,前述のような努力をし,そして大抵成功したということです.
何だか最後は煙に巻いてしまったかな.
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2006年01月17日

卒業生の贈りもの

突然後ろから手を引っ張られ,振り向いたらかつての教え子が笑っていました.二年振りの再会です.積もる話の中で…

「先生,私ね,先生のおかげで数学が一番好きになったんだよ!」

一瞬言葉が出ませんでした.講師冥利に尽きるってこういうことかもしれません.心底嬉しいです.また頑張ろうと思いました.
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2006年01月16日

書店にて

昨日はOFF日でした.私は休日になるとよく近所の書店に行きます.本を買う気があろうとなかろうと,時間があればほぼ必ず行きます.書店は私にとって,書籍を購入しに行く場所ではあまりありません.少なくとも,主目的はそれではありません.では何をするかというと,ひたすら歩き回ります.私服警備員のごとく全ての棚を,興味のあるものもないものも平等に,背表紙を見ながら,ゆっくりと何周かします.気になった本があれば手に取ってみることもありますが,大体は素通りです.こうして歩きながら,本のタイトルをネタに考え事をするのです.気がつけばゆうに2時間は経っています.気に入った本があれば1,2冊購入し,気分次第で別の書店にも足をのばして同じことをします.これが自分にとって,とても大事な時間です.近所にあるのがジュンク堂クラスの大型書店でなかったのは幸運かもしれません.一日出てこれなくなりそうですから.自分にとってとても大事な時間ではありますが,過度の発酵は体に毒です.思考には実行が伴わないと.

考えるネタが本のタイトルだというのは私にとって重要なことです.私はプロパガンダやスローガンの類が好きではありません.誰かが,それも多くの場合顔のない誰かが,受け手には真意が読みとれない形で,無差別に,敵対的に「啓発」しようというのには嫌気がさします.短すぎる,端的すぎる言葉に胡散臭さを感じる癖がついているのも一つの要因かもしれません.それでも含蓄のある名言は好きで自分でも引用したりもしますが,世間にはそれ以上に粗悪な似非名言が多いと思うのです.単に性格的な問題なのかもしれませんが,そういったものにはすぐ反発したくなってしまいます.

これに対して,本のタイトルはその内容を表すものですから,それだけでこちらを標的にしてくるわけではありません.もちろん執筆・出版する側にとっては違うでしょうが,そう見なすことは比較的可能であるように私には思えます.だからこそ,私も恣意的にそれを利用する−安心して勝手に考えることができるのです.これはいろいろな風船が跳ねまわっているような感覚です.一瞬接して,また弾んで.中の空気を共有することも大事ですが,あえてそれをしないからこそ可能になることもあります.
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2006年01月08日

パズルと私

冬期講習が終了した昨日の夜,軽く発熱.今日は貴重なOFF日を寝て過ごす羽目になってしまいました.ここ1年ほどを振り返ってみても,私の体調は仕事のスケジュールに合わせて崩れるようにできているようです.便利といえば便利なんですが明日からはまた平常授業,きっちり快復しておかねば・・・.今回は少し算数から離れた半分昔話です.

私は無意味なことが好きです.いや,無意味の中に意味を捏造することが好きです.これは子どもの頃からの志向で,「無駄なことは嫌い!」という人とはどうも馬があいません.そんな私が中学の頃のめりこんでいたのが,株式会社ニコリ発行の「パズル通信ニコリ」でした.日本のパズル専門誌の草分けです.最近欧米でも大流行になっていることがニュースになっていた数独(すうどく)はニコリ発のパズルです.妙に細長い変わった形,隔月発行(当時)と書店でも異彩をはなっていました.

当時は今以上にパズル誌が乱立していたのですが,ニコリは他誌のように懸賞を売りにしておらず,純粋にパズルを楽しむ姿勢をとっており,誌面にもそれがはっきり現れていました.私にとってもそれが大事でした.頭を悩ませることで何も報われないことに価値があったわけです.高校まで熱心に購読していました.高校までというのは,だんだん大抵の問題はなんなくこなせてしまうようになるとつまらなくなってきてしまったからです.一時は問題を投稿していたこともありましたが,私はあまりその方向には向いていなかったようで,自然に何年間か足が遠のいていました.(もっとも,私がしばらくニコリから疎遠になっていた直接の原因は大学のマシンルームで囲碁を覚えたことだったのですが,その話はまた今度に・・・)

しかし去年,緊急入院したパズル好きの友人に激辛数独を差し入れたことをきっかけに復帰しました.タイトルからも想像がつくと思いますが,この本ははっきり上級者向けです.何しろ1題に1時間以上かかる問題がいくつもありますから.それだけに数独の奥深さを感じられるもので非常に満足度は高いです.現在のニコリは以前よりもバラエティに富んだ単行本が多く出版しており,その代わりといっていいのかわかりませんが「パズル通信ニコリ」は隔月刊から月刊を経て現在は季刊になっています.

ニコリ復帰のもう1つの動機は,虫食い算や覆面算の問題が半分遊びながら数の性質に関する感覚を磨くのに役に立つのでは?と思ったことです.算数の問題集などに載っているような問題は十分に頭を使わせるには質があまり良くないものが多いので.3,4年を対象として想定しいろいろ考え始めているところです.
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2006年01月04日

新聞トップから

blogの趣旨からは少し外れますが・・・

就学援助4年で4割増 給食費など東京・大阪4人に1人


制度自体は知っていましたが,軽く衝撃を受けました.
自分の見ている世界がごく狭いものであることに.
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2005年12月18日

アメリカの諺から

「一匹の魚は,一日の糧になるが,一本の釣り竿は,一生の糧になる.」

何度か目にしたことがある気がしますが,四谷大塚の教育指導方針だそうです.
パターン暗記vs内容理解の問題に限らず,宿題も含めた自習の進め方,一週間の学習サイクル等・・・・・・,もちろん応急処置としての魚が必要なこともありますが,どれだけ自分は釣り竿の使い方を教えられているかな?
posted by カイト at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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